日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針</mt:entrytitle> | スパークス・アセット・マネジメント discription=日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針</mt:entrytitle>ご紹介します。スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、1989年に創業した独立系の投信投資顧問会社です。 document_class=stewardship

日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針 | スパークス・アセット・マネジメント discription=日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針ご紹介します。スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、1989年に創業した独立系の投信投資顧問会社です。 document_class=stewardship

日本版スチュワードシップ・コードへの対応方針

日本版スチュワードシップ・コードにおける当社の対応方針(2025年12月19日)

スパークス・アセット・マネジメント株式会社(以下「当社」)は創業以来、「マクロはミクロの集積である」との一貫した投資哲学に基づき、投資先企業の経営者との対話を中心とする徹底したボトムアップ・アプローチに基づく投資活動を実践してまいりました。日本版スチュワードシップ・コードが掲げる投資先企業の持続的成長を促し、かつ受益者の中長期的な投資リターンの拡大を目指すという基本理念は当社の投資哲学と合致するものであるため、これを積極的に受け入れ、その諸原則に対する当社の対応方針を下記の通りに公表致します。

なお、投資先企業との「目的を持った対話」を行うタイミングや、対話における当社からの働きかけの程度等は、投資戦略や投資先企業の状況等に応じて差異があります。

原則1.機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、これを公表すべきである。

当社は創業以来、「マクロはミクロの集積である」との一貫した投資哲学に基づき、徹底したボトムアップ・アプローチから産み出される投資インテリジェンスの提供と革新的な投資手法の開発に努めております。 また、当社は調査活動を通じて企業を理解し経営陣との建設的な対話をすることそのものがスチュワードシップ責任を果たすことであると考えております。

当社は投資先企業及び候補企業の現状や中長期的なビジネス展開について、公開情報による調査を踏まえた上で、企業との面談・対話を行うことで評価を行います。この一連のプロセスにおいて、当社は投資先企業の経営者との対話を重ね、経営課題の共有に努め、それを踏まえた上での当社としての意見を表明することで、企業価値向上の後押しとなるよう活動を行っております。 当社が創業以来取り組んできたボトムアップ・アプローチは、投資先企業の価値向上に貢献すると共に、受益者にとっての中長期での投資リターン増大にも結び付く活動です。また、責任投資委員会において責任投資の実施状況を管理する体制を継続しております。このような活動を通してスチュワードシップ責任を適切に果たすために、当社はボトムアップ・アプローチの更なる強化と質的向上を続けることを基本方針と致します。

スパークス・グループはESGと企業活動との関連性により大きな注意を払い、投資活動へ反映させる意識を全社的に高めるため、2018年2月に国連が支援するPRI(責任投資原則)に署名致しました。また、スパークス・グループは、投資を通じて地球環境と人間が共生できる社会の実現に積極的に関わることを目指し、2020年1月に「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD : Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」が公表した提言に賛同の意を表明し、気候変動への取り組み状況について開示しております。

原則2.機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすうえで管理すべき利益相反について、明確な方針を策定し、これを公表すべきである。

当社の親会社であるスパークス・グループ株式会社は、銀行・証券会社・保険会社等いかなる企業グループにも属さない独立系の企業であると同時に、傘下の子会社において投資運用業を主たる事業として営む本邦初の上場会社として、市場から高い信頼を受けるに足る行動規範の確立に努めております。スパークス・グループ株式会社は取締役会の半数が独立社外取締役で構成されており、適切な利益相反管理を可能とするガバナンス体制を整えております。子会社である当社やその他グループ会社に対しても、透明性確保のための管理を徹底しております。

当社では、受益者との利益相反が生じる恐れのある投資活動は、これを未然に禁止することを原則としております。また、第一種金融商品取引業を併営している点にも留意し、管理すべき利益相反取引の類型や管理の方法を利益相反管理方針に定め、その概要(注)を当社ホームページ上に公表しております。

原則3.関投資家は、投資先企業の持続的成長に向けて、スチュワードシップ責任を果たすため、当該企業の状況を的確に把握すべきである。

当社は中長期的な企業価値向上の視点に基づき、投資先企業の状況把握に努めています。当社は創業以来ボトムアップ・アプローチによる調査を重視しており、経営者の質、企業収益の質、市場の成長性という3つの軸を用いて投資先企業の分析を行っています。これは財務情報の分析のみならず、マネジメントや担当者との直接的な対話を通じた企業に対する深い理解を必要としており、当社が持つ競合優位性の源泉となっています。また、投資先企業の状況の把握にあたり、顧客、従業員、仕入先や取引先、地域社会も含むステークホルダーの状況、加えて企業価値の毀損リスク等についても強い関心を払います。

原則4.機関投資家は、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を通じて、投資先企業と認識の共有を図るとともに、問題の改善に努めるべきである。

当社はボトムアップ・アプローチによるアクティブ運用を主体としており、ファンドマネージャー、アナリストが投資先企業を深く理解した上で、投資意思決定を行っております。その過程において、当社は創業以来、数多くの企業経営者と対話を重ねることで、財務情報のみに留まらない、当該企業の経営に関する知見を獲得するよう努めてまいりました。投資先企業との対話においては、担当者が経営者の視点を持って、企業の課題を把握し、その解決に向けた建設的な提案や働きかけを行うことを重視しています。こうした活動を通じて、投資先企業の中長期的な企業価値向上に資することを目指しています。

当社では、投資の意思決定に関わるファンドマネージャー、アナリストが直接、企業との対話を行うことが、効果的なエンゲージメント活動に繋がるものと考えております。同時に、調査活動を通じて得た企業を取り巻く課題を、個々に認識し、対話することで、課題の解決に資すると考えております。

投資先企業との間で建設的に対話を行うにあたり、投資先企業からの株式保有状況の質問を受けた際は、自らがどの程度投資先企業の株式を保有しているかについて、投資先企業に対して説明を行うことも有効な選択肢として考えます。

当社は、企業と株主との対話の実効性を高める上で集団的エンゲージメントを重要な手法の一つと認識しております。当社が運用する投資戦略で保有する投資先企業について、機関投資家である他の株主から協働して当該企業と対話を行うことを呼びかけられた場合、当社はその必要性および妥当性について真摯に検討致します。当該企業について、当社以外の株主とも協働して対話を行うことがより効果的であると判断する場合、当社は他の株主に対して集団的エンゲージメントへの参加を呼びかけることがあります。

当社と投資先企業との対話においては、インサイダー情報の授受および取得を目的とした対話を行わないことを原則としております。

(株式保有状況の開示について)

当社は、投資先企業からの正式な照会があった場合に限り、前四半期末時点において当社が保有する、大量保有報告書に関する開示制度と整合する当該企業の株式保有状況を開示致します。お問い合わせに対しては、照会者の真正性に関して確認を実施させていただく場合があります。

原則5.機関投資家は、議決権の行使と行使結果の公表について明確な方針を持つとともに、議決権行使の方針については、形式的な判断基準にとどまるのではなく、投資先企業の持続的成長に資するものとなるように工夫すべきである。

当社は、ボトムアップ・アプローチを通じ、対象企業の経営方針、成長性、ビジネスモデル、コーポレートガバナンス等を調査、理解のうえ、投資を実行しております。議決権行使においては、各議案が中長期での企業価値向上に資するか否かを判断基準としております。議案の類型毎に行使ガイドラインと運営プロセスを社内規則で定めており、その基本方針(注)は、当社ホームページ上に公表しております。

当社が運用する投資戦略はほぼ全てがアクティブ運用であり、当社の運用担当者が全ての投資先企業を調査し、それぞれの経営状況を把握した上で当該企業の株式を保有しております。この特長を活かし、議決権行使に際して、当社は外形的または定量的な行使基準は設けず、全ての議案につき、当該企業の状況を踏まえ、それが企業価値向上に資するか否かの観点から運用担当者が個別に判断を行います。議決権の行使結果については原則、会社提案議案に反対した場合と株主提案議案に賛成した場合において当社はその事実を開示致します。また外観的に利益相反が疑われる議案については、賛否を問わず、その理由を公表致します。なお、すべての投資先企業とその議決権の行使結果を開示することは、アクティブ運用を主体とする当社において、運用情報の秘匿性の観点から適切でないと考えております。

原則6.機関投資家は、議決権の行使を含め、スチュワードシップ責任をどのように果たしているのかについて、原則として、顧客・受益者に対して定期的に報告を行うべきである。

当社は運用報告書、顧客との面談、各種セミナー、当社ホームページ等を通して、当社のスチュワードシップ責任に対する基本方針や、活動実態に対しての報告を行っております。運用状況の説明にあたっては、企業価値についての考察や、企業の持続的成長に対する当社の支援活動等、ボトムアップ・アプローチの活動によって得られる独自性のある情報開示を充実するよう努めております。 なお、議決権行使の結果については、当社ホームページで毎四半期報告しております。

原則7.機関投資家は、投資先企業の持続的成長に資するよう、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解のほか運用戦略に応じたサステナビリティの考慮に基づき、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行うための実力を備えるべきである。

当社が投資先企業の事業への理解を深め、経営者等との対話により認識の共有を図るためには、当社のファンドマネージャー、アナリストが十分な知識と経験、高い分析能力を有している必要があります。そのために当社は、創業以来の一貫したボトムアップ・アプローチに基づく調査・投資活動の基本精神と活動規範を浸透させ、蓄積された知識や経験を発展的かつ組織的に活用し、人員の育成と指導を行っております。また、当社の経営陣は、当社を含む資産運用業界での勤務経験が長く、当社の創業の理念および投資哲学を共有の上、あるべき資産運用業の姿を目指し、経営にあたっております。投資先企業に当社との対話を有意義なものと認めて頂くには、株主の視点だけではなく、経営者・従業員・顧客・仕入先・取引先・地域社会等の当該企業に係る全てのステークホルダーの視点も含めたトータルな価値創造の観点から企業分析を行う能力を身に付ける必要があると認識し、組織全体が日々の研鑽に努めております。

また、当社は投資先企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行うため、他の投資家との意見交換を行う場合もあります。

当社は、年一回を目途として定期的にスチュワードシップ・コードの実施状況を(投資先企業との対話状況を含む)自己評価し、その結果を当社取締役会に報告の上、公表致します。

当社は、スチュワードシップ活動における透明性向上とガバナンス強化を図ることを目的に、2020年7月に責任投資委員会(旧:ESG委員会)を設置しました。同委員会は、当社のスチュワードシップ活動が、その目的に沿って、受託者責任の忠実な履行に向けて適正に実施されていることを監視・監督し、必要な助言を行っています。

以上

2024年度のスチュワードシップ・コードにおける自己評価(2025年7月28日)

2024年度(2024年4月~2025年3月、以下本年度)におけるスパークス・アセット・マネジメント(以下当社)のスチュワードシップ・コードにおける自己評価を行いましたので、その結果を以下のとおり公表致します。

原則1.「機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、これを公表すべきである。」

当社は、責任投資に関する方針を明示するために責任投資ポリシーを作成し、スパークス・グループのウェブサイト上にて公表しています。(リンク先: https://www.sparx.jp/pri.html )グループ全体で責任投資の実践を推進するため、また気候変動関連リスク・機会の観点から中長期的な業務の健全性・適切性を確保するため、スパークス・グループの取締役会は、責任投資委員会を四半期に一度開催しています。責任投資委員会は、スパークス・グループの代表取締役、取締役、グループ執行役員とリーガル&コンプライアンス室長を委員とし、委員長は、取締役会の指名により、2025年3月末現在グループCIOが務めています。なお、当該委員会には外部アドバイザーが陪席し、独立した立場から、報告や審議内容に対する助言がなされ、責任投資に関する最新の動向が共有されています。 本年度は、責任投資委員会を計4回実施し、各投資政策委員会から、責任投資の実施状況の報告、責任投資方針の見直し、年次報告書が報告され、承認されました。 スパークス・グループの気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD : Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」提言に基づく気候変動への取り組み状況は、スパークス・グループのウェブサイト上にて公表しています。(リンク先:TCFD提言への取り組み | SPARX Group

原則2.「機関投資家は、スチュワードシップ責任を果たす上で管理すべき利益相反について、明確な方針を策定し、これを公表すべきである。」

当社は上場株への投資を行うファンドに加えて、事業会社を含む外部顧客からの資金を受託して再生可能エネルギーやベンチャー企業などに投資をするファンドを運用しています。そのため当社が運用するファンドの顧客・受益者である上場企業に対して、当社が運用する別のファンドが投資をするという事態が起こり得ます。このような状況においては、当該上場企業に対して顧客関係を過度に配慮することによって議決権行使が適切になされずに顧客・受益者の利益を損なうおそれがあります。よって、当社ではこのような利益相反を適切に管理することが重要であるという認識の下、本年度も従来から引き続き「利益相反管理規程」に従って利益相反取引の発生を未然に防止する形で業務を遂行し、議決権行使においては利益相反のおそれのある投資先について、利益相反管理担当者会議にて審議を経ることにより議決権行使を行うことで利益相反を未然に防止する施策を実行しました。

原則3.「機関投資家は、投資先企業の持続的成長に向けてスチュワードシップ責任を適切に果たすため、当該企業の状況を的確に把握すべきである。」

当社は本年度も引き続き、ボトムアップ・アプローチによる企業調査を継続しました。本年度の企業との面談・対話件数は、2,687件(投資先企業以外も含む)となりました。投資先企業に限定してみると335社と対話を行いました。また、442件のエンゲージメントを実施しました。企業の開示情報を直接参照することはもちろん、外部の情報ベンダーも参考にしました。情報開示が少ない企業や開示データに不明確な点がある企業に対しては対話を通じて実態を把握することに努め、新たな投資機会の発掘や潜在的なリスクの把握のための参考情報として活用しました。
また、責任投資委員会にて、社内の各部門からエンゲージメント活動事例を紹介し、社内全体での活動の質の改善に取り組んでいます。

原則4.「機関投資家は、投資先企業との建設的な「目的を持った対話」を通じて、投資先企業と認識の共有を図るとともに、問題の改善に努めるべきである。」

当社は従来から企業との個別面談を重視しており、企業の持続的成長と企業価値向上を目的とした対話を行っていますが、当該企業の経営状況並びに事業環境に懸念が生じた場合には、面談を通じて企業に問題への対処を求めることがあります。対話の際には、単なる意見や懸念の表明に留まらず、企業との価値共創につながることを意識しています。本年度は昨年度に引き続き、企業とコミュニケーションの充実・改善に努め、IRの改善、ESG開示の改善、財務戦略の適正化、経営体制の強化などの視点について重点的に対話を行いました(対話事例参照)。また、セミナー登壇やSNSへの記事掲載を通じて、上場企業に対して経営改善を望む点を発信しています。このような情報発信活動は、投資先企業のみならず、幅広い企業の資本コストや株価を意識した経営の実現に寄与すると考えております。

[対話事例]

  • 幅広いサービスラインを展開する中堅不動産企業A社と対話しました。A社は厳格な物件仕⼊基準に基づいた経営を行っており、これが健全な財務体質を支える要因となっています。金融危機以降、同社は事業を着実に拡大し、現在では時価総額1,000 億円を超える規模に成長しています。
    当社は、以下3点を軸に対話を実施しました。まず1点目は、今後の成長率鈍化懸念を払拭するため、株式市場に対して継続的かつ明確な成長戦略を提示する必要性を提起しました。2点目は、時価総額が1,000 億円を超え、新たな機関投資家層の注目が高まる中、多岐にわたる事業内容について、わかりやすい情報開示を求めました。そして3点目は、より幅広い投資家からの支持を得るため、ESG に関する方針・取り組み状況を明確に開示することの重要性を伝えました。現在、A社はビルのグリーン認証取得には積極的ではありませんが、認証取得が物件の付加価値向上と、それに伴う賃料の上昇に繋がる可能性について議論しました。同社もグリーン認証の意義については概ね同意しているものの、テナントの多くが中堅・中小企業であり、賃料負担力に限界があることから、認証取得には一定の時間が必要であるとの認識を示しています。
    当社は我慢強くA社の企業価値拡大に向けて伴走していきます。
  • 独立系のSIerで、トヨタ等の製造業向けの優良な顧客基盤が強みのB社と対話しました。B社の過去は企業体質の古さ、待遇の低さから離職率が高く、過去10年で従業員数が減少傾向となっていました。足元、会社としては従業員数を純増へと転換し成長を維持すべく、採用枠を従来より拡大すると共に、ベースアップを行うなど待遇面でも改善を行っています。一方で、昨今の人手不足により業界平均の給与水準が引きあがっていることや、自己資本比率8割・現金が資産の半分というB社の潤沢なバランスシートを踏まえて、当社からは業界平均を上回る待遇改善を続けることで成長を持続的なものにして欲しいと対話しています。加えて、多重下請け構造という業界特有の問題も踏まえて、顧客への価格適正化の取り組みも粘り強く行って頂くよう要請しています。今後もIRミーティングを通じて上記のエンゲージメントを継続していく所存です。
  • アパレル小売業界の大手企業C社と対話しました。事業は長年にわたって堅調に推移しており、潤沢なフリーキャッシュフローが毎年発生していますが、還元が十分ではないことから株主資本が必要以上に積みあがっています。バランスシートを見ると、時価総額の半分程度にあたるネットキャッシュがあります。当社からは、現預金の過剰保有により、ROEが低下すること、インフレ下で現預金の価値が目減りすることから、望ましくない状態であることに対して議論を行いました。改善策としては、配当性向の引き上げや、自社株買い、成長投資に資金を使うことにより、資本効率の改善が望ましいと同社に伝えました。C社からは、新中期経営計画(配当性向・DOEの引き上げ、ROEの引き上げ)で資本政策の強化を図っていると説明がありました。こちらは前向きな変化ではあるものの、改善の余地が大きいと当社では考えています。当社では、C社が資本効率を改善させることにより企業価値向上を実現できるよう、今後もこのようなエンゲージメント活動を継続していきたいと考えています。

原則5.「機関投資家は、議決権の行使と行使結果の公表について明確な方針を持つとともに、議決権行使の方針については、単に形式的な判断基準にとどまるのではなく、投資先企業の持続的成長に資するものとなるように工夫すべきである。」

当社は原則としてすべての投資先企業について投資開始前及び投資期間中に面談を含むファンダメンタルズ分析を行って企業の実態把握を行っており、議決権行使においては企業調査・投資判断を行っている運用担当者が自ら個別議案の賛否の判断を行っています。このような体制の下で最適な議決権行使が行えるよう、当社では詳細な形式基準や議決権助言会社に頼る方法ではなく、基本的な判断基準のみをガイドラインとして定めた上で、運用担当者がそれまでの調査・面談内容を踏まえた上で企業毎の事情を踏まえて議案の合理性を検討し賛否判断するというプロセスを導入しています。本年度も、上記の方針に則り運用担当者が個別判断に基づき議決権を行使しました。また重要な議案がある場合や企業からの要請がある場合には議決権行使に先立って当該企業と議案についての対話を行い、より良い賛否判断を行うことに努めるとともに、企業が経営改善について踏み込んだ検討を行うことを促しました。議決権の行使結果については議案の種類ごとの集計値をウェブサイトにて公開しています。また個別議案に関しては会社提案へ反対または株主提案へ賛成した場合に限り企業名及び議案内容を公開しています。 議決権行使方針と結果については以下のウェブサイトにて公開しています。
議決権行使方針・結果(リンク先:https://www.sparx.co.jp/vote.html

原則6.「機関投資家は、議決権の行使も含めスチュワードシップ責任をどのように果たしているのかについて、原則として、顧客・受益者に対して定期的に報告を行うべきである。」

本年度も昨年度に引き続きスチュワードシップ責任の自己評価や議決権の行使結果、気候変動への取り組み状況をウェブサイトに公開し、顧客・受益者だけでなく幅広い関係者の方が当社の活動を確認できるように情報を発信いたしました。 顧客・受益者向けには書面やミーティングでの対話を通じて活動内容を報告しています。本年度も昨年度同様に開示内容を充実させることで顧客・受益者からの開示要請の高まりに応えるよう努めました。

原則7.「機関投資家は、投資先企業の持続的成長に資するよう、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解に基づき、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行うための実力を備えるべきである。」

企業との対話やスチュワードシップ活動に関する組織の実行力を高めるために、本年度は以下の取り組みを行いました。

  • 気候変動関連リスク・機会への対処を含む責任投資方針の策定後は、顧客資産の運用に関する諮問機関である投資政策委員会において、責任投資の実践状況のモニタリングを開始しています。社内レポートにおける独自のESGレーティングの付与を引き続き実施しましたまた、投資制限となる企業リスト、ファンドごとの温室効果ガス排出量、TCFD賛同比率、外部の情報ベンダーのESGリスクスコアのカバー率などをモニタリングしています。また、ファンドマネージャー、アナリストの日々の活動においても、各種団体・証券会社等が開催するセミナー等への定期的な出席を通じESGに関する知識の涵養に努めています。加えて、スパークス・グループの責任投資委員会では社内の各部門から取り組みを紹介し、情報共有を行い社内全体での活動の質の改善に取り組んでいます。
  • 香港、韓国の海外拠点との間においても、クロスボーダーでの情報交換に努めています。
  • 対話の質を底上げするため、ファンドマネージャー、アナリスト間はもとより社内他部門や社外関係者とも意見交換を行いました。
  • 全社的にESGに関する知識を共有・強化するため、ESGをテーマとした社内勉強会を経営陣を含めて開催し、部門の垣根を超えたディスカッションを通じてスパークス・グループ全体の知識の底上げに努めました。

以上